お客様、社員、etc。
他者に望ましい行動を促すのは簡単なことではありません。他者に望ましい行動を促す難しさを表す言葉として
馬を水辺に連れて行っても、水を飲ませることはできない
You can take a horse to the water, but you can’t make him drink.
ということわざがあります。
本人に行動する意思がなければ行動は促せない、ということです。
そこでナッジの出番です。「馬に水を飲ませることができる」ことこそがナッジの利点です。
ナッジとは?
ナッジ(英語 nudge:軽く突く)とは、経済的インセンティブではなく、行動科学の知見に基づく工夫や仕組みによって、人々がより望ましい行動を自発的に選択するよう誘導する政策手法です
経産省からの引用なので「政策手法」になっていますが、販売や社員に好ましい行動を促す場合など様々なケースで活用されます。
てぃーびー血反吐時代のナッジ活用例
昔、受託開発の現場にいたとき。システムのリリース後、運用メンバーとして関わっていたときに、障害報告のために本番接続専用端末を使って原因調査をする必要がありました。 この際に、少なくとも2人以上で実施する必要があり協力者を得る必要がありました。しかし、ようやくデスマも落ち着いたということもあり、みなさん面倒なことはしたくないようで私の付き添いを押し付けあって中々ついてきてくれない。そんなこんなで監視エラーの解析のたびに付き添いメンバーを依頼するのにやたらと時間がかかっていました。
そこで、誰が同行するかを決めるルーレットアプリを作ってみせてみると「いいね!今回は誰がでるかな?」となって、すんなり同行してくれるようになりました。
障害調査に協力したいから、ではなく「ルーレットの結果を楽しみたい」という動機が生まれたことによって、円滑に障害調査に協力してもらうという目的が達成できました。
※このエピソードに関して、詳しくは下記を参照
まとめ
ナッジについて深堀したい場合は、行動経済学関連、 仕掛学、内発的動機づけ あたりの情報を掘るとよいでしょう。 re:Work もよいですね。
相手に自分がさせたいことをむりやりさせる、のではなく、相手がそれをしたくなる動機づくりのお手伝いをする。そういう方向性ですね。
そういや、トムソーヤが略