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Employee Experience Engineer tbpgr(てぃーびー) のブログ

第3回 転職透明化らぼ-レジュメチェック編 イベントレポート

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2019/10/03 に「第3回 転職透明化らぼ-レジュメチェック編」を実施しました。

rtlabo.connpass.com

転職透明化らぼ とは?

「転職透明化らぼ」は、転職活動における企業と個人の情報差を埋めることで、求人企業はよりよい人材とマッチしやすくなり、求職者は自身にとってよりよい企業とマッチしやすくなることを目的としたイベントです。

詳細は下記にあります。

rtlabo.connpass.com

イベントレポート

スポンサー

各社スポンサーありがとうございます。

フードスポンサー - 株式会社ヌーラボ

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人事の 安立 さん より 「ここが変だよ"ふつう"の採用」をテーマにスポンサーLTをしていただきました。

ヌーラボのプロダクトはものによって海外での利用のほうが多いこともあり、採用も多様性を重視した形になっていて、

  • 年齢
  • 学歴

などは一切みない、という事を徹底しているそうです。
海外では年齢をきいたら裁判沙汰になりかねない、なんていうお話も。
実際に入社した方の年齢層も多様になっているとのこと。

ドリンクスポンサー - 転職ドラフト(株式会社リブセンス) 様

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レジュメの記載量。野望、やりたいことの記載。マッチングの材料を増やす、というお話がまず1つ。
これは人事初心者である私も納得するところで、前職以前でも採用のお手伝い自体はしたことがあるのでわかるのですが、レジュメや転職サービスの登録情報の記載が薄すぎるとお声がけするかどうかや一次選考に進んでいただくかどうかの判断基準がないので結果的にお見送りすることになりやすいです。
選考に関わる人は、たいていマネージャー以上がおおく、組織内でも特に忙しい人が多いです。その中で限られた時間で選考のための時間調整をすることになるため、選考の対象はおのずと絞られることになります。
書類選考から入る場合は職務経歴書。転職サービスからエントリーをする場合は登録内容。それらを充実させておくことは必須になるでしょう。

もう一つは参考情報として、転職ドラフトの中で登録情報を公開している方の情報の閲覧方法。
どんな方がどんな年収で指名を得ているのかわかるので、これは参考になりますね。

ヤプリ様 - 会場スポンサー

第2回に続き会場スポンサーをしていただきました。ありがとうございます。
前回同様に参加者のかたの「すごいきれい・・・・」等の反応が現地、TLに飛び交っていました。

登壇

株式会社カヤック 人事部長 柴田 史郎 様 「企業側が望んでいて、かつ準備がめんどくさくないレジュメの内容について考えた」

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写真にちらっと見える「柴」マークのTシャツを30枚持っているという柴田さんによる発表。

他者からの評価をレジュメとする というお話。

自分の強みは自分で把握できているとは限らないし、他者からの評価はある種の信頼できる情報となると。
企業によってはリファレンスチェックで過去企業での活躍を確認する、ということがあるようですが、それを自ら提出する感じですね。

このなかででてきた 組織社会化 の話が面白かったです。
組織に加わったメンバーが組織に馴染むには 3 つの課題を乗り越える必要がある。

  1. 文化的課題 - 会社の暗黙のルールとのマッチ
  2. 役割的課題 - キャラづくりによるポジションどり
  3. 技術的課題 - スキルマッチによる実業務での価値発揮

という感じですね。

以下、参考資料です。

たぶん、組織社会化の触りだけ語られてたと思うので個人的に深堀りしたい内容だと思いました。
英語文脈で Organizational Socialization の情報を探すと、 Culture / Role / Skill の 3 要素よりは、 Pre-Arrival / Encounter / Metamorphosis という変化の 3 ステップの話が目立っていました。

  • Pre-Arrival - 面談や選考中での組織マッチのすり合わせるステージ
  • Encounter - 実際に入社した社員に組織の文化等を浸透させていくステージ
  • Metamorphosis - 実際に組織にマッチし、変容することでパフォーマンスを高めるステージ

という感じです。

ちなみに、柴田さんとのつながりのきっかけは柴田さんによるこちらの note にあります。

Sansan株式会社 人事 高橋 様 「レジュメで技術力を表現しろと言われても。っていうか技術力って何?」

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※スライドは後日公開予定

私と同じく、元エンジニア人事の高橋さんです。

実は、 ジンジニア座談会 というイベントで知り合い、その後登壇のお話をしたところ快諾していただいての登壇になります。

元エンジニアらしく「技術力」とレジュメの関係性に関する発表でした。
単なる経験プロジェクトの羅列ではなく、過去の経験を元にそれを未来に応用して活躍していけることをいかに知らせるか?
というようなお話でした。

Retty株式会社 VPoE 小迫 様 「レジュメで何を見てもらえると思いますか?」

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48時間前にメルカリの村田さんが体調不良により代打の依頼を受けた Retty の VPoE である小迫さん。
そもそも VPoE ってものすごく忙しい役割だと思うので、こんな急な依頼を受けたうえにしっかりと価値あるスライドを仕上げていただいた小迫さんに感謝です。
また、そういった無茶な状況でも受けていただいたのは、村田さんとの関係があってこそなのだろうなと想像しました。村田さんも、体調不良の中、代打まで気を回していただきありがとうございます。

  • レジュメチェック 2〜3,000 回
  • 面接 500 回
  • 採用経験 20 年

しかも、多様な規模・フェーズの企業を経験されているとのことで、今回のテーマにはうってつけの方となりました。
その上で、その多様な経験から様々な点について「ぶっちゃけ時と場合による」という前提がつきました。
求職者の方々にとって気になりそうなポイントとしては、

  • 履歴書はほとんどみない
  • 経歴は直近の2-3年あたりはみるが、それ以前はあまり参考にしない
  • 志望動機はほとんどよまない
  • スキルマップはある分にはありがたい
  • できるだけ GitHub , Qiita, ブログ などアウトプットの情報が欲しい

などでした。
また、フェーズによってもレジュメの確認の仕方は変化して、初期フェーズではざっと確認して初期の選考フィルタにする程度。
内定オファー判断時など後半にいくと、その人をもっと深く知るために再度細かいところを確認する素材にするそうです。

パネルディスカッション

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恒例、モデレーターのプレイド池上さん。

パネルディスカッションについては、西村さんの参加レポートと Togetter のツイートを見ると概ね伝わるかと思います。

懇親会

今回より、懇親会開始時にパックマンルールを促すということをはじめました。

qiita.com

参加者の西村さんのレポートでも

パックマンルール(懇親会でもっと広まってほしいパックマンルール - Qiita)により、輪ができても一箇所は空いているのであちこちに入りやすい感じでした

との反応があり、有効に機能していたようです。

データでみるイベント結果

参加数

出席者 参加者 補欠者 キャンセル
申込合計 27人 27人 0人 7人
求職者枠 18人 18人 0人 7人
採用担当枠 9人 9人 0人 0人
ブログ枠 0人 0人 0人 0人
Twitter実況枠 0人 0人 0人 0人

無断欠席は 0名でした!!
採用担当枠の方は登録者全員が出席してくださいました!!

登録した人のうち実際に参加した人の割合は約8割になっていて、過去回と比べてかなり良好です。
第2回とか 5.5 割程度だったので。

参加アンケート

回答は 27/27名 でした。こちらも 100 % !!
今回は登録からの出席状況、アンケート回答率ともに素晴らしい。

  • 1 - 不満
  • 5 - 満足

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次に掲載する参加アンケート推移にもありますが、転職透明化らぼのイベントのアンケートの平均スコアはほぼ同じ。
で、最初から高くて 4.3 - 4.4 なので、上昇こそしていませんが特にそれも問題ないのではと思います。
引き続き高い満足度を保てるようにしたいです。

参加アンケート推移

アンケート評価の平均と、回答率の推移です。

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イチオシ

イベントまとめが Togetter の編集部イチオシに選ばれました。

まとめ

レジュメチェック編はテーマとしてやや地味に見える面もあり、ちょっと不安もありましたが終わってみれば高い満足度を得たようですし、ナレッジベースとしても長期的に役にたつ情報を残すことができそうでよかったです。 また、今回は当日スタッフとして協力してくれた じゃれみー さんが写真を多くとってくれました。各項目の見出にある画像はじゃれみーさんによるものです。
じゃれみーさんありがとうございます.

第4回イベントのテーマは「技術ブランディング」です。開催予定は11月末から12月頭を予定しています。おたのしみに!
以下は、登壇を予定している CodeZine の編集者であり、デブサミのオーガナイザーである 近藤佑子 さんによる技術ブランディングのスライドです。

その他も、第3回で体調不良で涙を飲んだメルカリの村田様、それに加えてクラウドワークスの飯田様に登壇いただく予定です。
現在 + 1名オファー中。
※未確定情報につき、変更の可能性あり

次回もお楽しみに!

参加者のレポート記事

運営関係者の記事

登壇関係者の記事

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