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Employee Experience Engineer tbpgr(てぃーびー) のブログ

バリューが形骸化している状態から機能する状態を5段階に分けた

バリューが形骸化している状態から機能する状態を5段階に分けてみました。

  1. バリューの意味が理解できる
  2. バリューの内容が組織の成果にとって好ましいものであるということに賛同できている
  3. どのような行動をするとバリューが実現されている状態になるのかを理解できている
  4. 実際にバリューにそった行動する
  5. バリューにそった行動の結果、好ましい成果がでる

以下、個別に説明します。

バリュー機能への5段階

バリューの意味が理解できる

バリューが示す意味を理解できているかどうか。
バリューは比較的抽象的で適用範囲が広くなる側面があり、解釈によって何がバリューにそっているかが判別しにくい。

理解を促す手段としては、詳細の文書化や事例の可視化がありそうだ。

バリューの内容が組織の成果にとって好ましいものであるということに賛同できている

バリューが実現された結果、事業に対してどのように好ましい結果をもたらすことができるのかということが理解できている必要がある。
また、そもそも事業コミットしていなと事業に対して好ましい結果をもたらす動機がないので、事業コミットしている必要がある。
バリューとそれがもたらす結果に対する理解については、「バリューの意味が理解できる」のステップと同様に事例を通して学ぶことがわかりやすい。
事業コミットについては Will / Must を大きく重ねるような施策があるかどうか、というところによりそうだ。

どのような行動をするとバリューが実現されている状態になるのかを理解できている

「賛同」のフェーズを理解の側面でみるのか、実施の側面で見るのかの違いなので、実際に必要となることはほとんど同じかもしれない。
実施に対する難しさとしては、その人がやや抽象的なバリューからそれに即した行動を自発的に発想できるか、という面がある。
また発想が難しい場合は、事例を通してバリューに即した行動とはどんなものかを他者の背中から学んでいくことになる。

実際にバリューにそった行動する

どのような行動をすればいいのかが明確になったら実際に行動することである。
ここでは、

  • バリューに従った行動をする際に周りの協力を得られるか?
  • バリューに従った行動が組織の利益になり、その結果個人に対してポジティブなリターンが発生するか?

という点がある。
このあたりがないと、数回挑戦したのちに次から行動しなくなる可能性がある。

バリューにそった行動の結果、好ましい成果がでる

バリュー通りの行動をしたとしても、組織にとって想定される好ましい成果がでていなければ意味がなくなる。
この場合、バリュー自体の見直しが必要という話になるのだろう。

まとめ

一言にバリューの形骸化といっても 0 - 1 ではなく、どの段階でとまっているのか、という話だと思います。
少なくともお題目を掲げただけでバリューが実現されるのなら、そもそもバリューを掲げる必要もないくらい足並みの揃った組織という気がしますし、各段階をケアする具体的な施策が必要なのではないかな、ということをおもいました。