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Employee Experience Engineer tbpgr(てぃーびー) のブログ

リモート副業受け入れReadyな会社とは

リモート副業の受け入れの条件について考えてみました。 個人で数年リモート副業をしているので、必要なことに関して経験をもとにまとめています。

稼働時間帯

副業エンジニアは本業の定時時間外に稼働する。 受け入れ側が残業をせず、自由な勤務体系ではない場合、双方の稼働時間は被らない。 逆に言うと、被らせるためには受け入れ側が副業エンジニアの稼働に合わせて稼働している必要がある。

そのため、コミュニケーションの基本は同期よりも非同期にすると考えられる。そこで、同期を選ぶ場合は何らかの形で受け入れ側の社員に負担をかけることになる。

非同期で物事が進むため、社員さんがついつい業務時間外に通知を見てしまって稼働してしまう、なんていうケースも発生しやすくなる。何らかのトラブルがわかってしまって、稼働しないにしても心理的に落ち着けない、とかも。 そのあたりで負荷をかけないような施策が必要になるでしょう。

稼働量

基本的には副業開発者は細切れで少なめの時間で不安定な稼働になる。本業の忙しさに依存するので安定した定期的な稼働は期待できない。

そのため、他者と依存関係のすくないタスクを中心にやってもらうことが好ましい。 前提側との依存関係がある場合はキャッチアップのコストや前提側とのコミュニケーションコストがあがります。 後続側との依存関係がある場合は後続からみてボトルネックになります。 前提、後続が両方リモート副業だったりすると、さらに混迷を極めます。

また、障害発生時など緊急時にも即対応が難しいという点があります。そのため、副業開発者が作った部分もメンテできる人が社員に必ず必要になります。 もしくは、即解決を諦めることになります。

依頼スキルの高さ

非同期コミュニケーション、稼働時間の短さなどから本質的なタスクに集中してもらうにはできるだけ明確で簡潔なタスク依頼が必要です。 そのためには、依頼タスクの目的、背景、問題、解決策、明確なゴール、解決後の予測される未来などをまとめ、それを簡潔にまとめる言語化能力が必要になります。

ここの質が低いと、やることを明確にすることだけのために非同期で何度も確認をして物事が進まなかったり、見込みで進めたけど思ったのと違うものができてやり直しになる、などの問題が発生します。

タスクマネジメントの適切さ

次に取り組むものは何か、意思決定待ちが発生した場合にはどれに着手すればいいか、などがかんばんを用いるなど何らかの手法で適切に管理されている必要がある。 また、自発的に判断するための情報が情報共有ツールなどで提供されていることが好ましくなります。

これがないと、どのタスクを選ぶか迷うのに時間がかかったり、場合によっては稼働せずに整うのを待つ人が出るなどが考えられます。

まとめ

以上のように、リモート副業を受け入れるには前提としていろんなことをクリアしている組織であることが必要に思います。 副業Readyコンサル、とかでてきたりして。