個人の人生を考えたときに、誰とどんなふうに関わるか、というのは大きな要素だと思います。
そこで、個人と他者との関わりにおける「円・恩・線」という3つの要素について考えてみます。
円
個人に関わるコミュニティ円( Personal circle )です。
この記事特有の概念なのか、ちょっとなのしれた概念なのか不明ですが、似たような情報は他でもみかけます。
- Why socializing doesn’t scale | People & Technology
- Who Is In Your beBee Support Clique? - beBee Producer
情報源によって名前や人数は異なりますが、個人が交流する相手との関係性や人数を円で表しています。
例えば、
名前 | 規模 | 内容 |
---|---|---|
Support Clique | 5名程度 | 密に交流する、相互に助け合えるような仲の相手 |
The Sympathy Circle | 15名程度 | 特に結びつきが強い定期的に交流する相手 |
Clan | 150名程度 | 交流を保てる範囲。 ダンバー数 |
- support clique - 5 名程度
- 密に交流する、相互に助け合えるような仲の相手
- The Sympathy Circle - 15 名程度
- 特に結びつきが強い定期的に交流する相手
- Band - 50 程度
- 夜間の狩猟や集まりのグループと同じサイズです。 これらのバンドは構成が変わりますが、すべて同じより大きなグループから取得されます。
- The Trust Circle(clan, ダンバー数) - 150 名程度
- 交流を保てる範囲
恩
ギブアンドテイクです。
- ギバー(Giver):人に惜しみなく与える人
- テイカー(Taker):真っ先に自分の利益を優先させる人
- マッチャー(Matcher):損得のバランスを考える人
の関係性で考えたとき、今後信頼の透明性があがることからギバー優位になるように思っています。
ここで注意が必要なのは、自分が個人の円で関わる人は、円の中心に近ければ近いほど「テイカー」の被害が大きいということです。
より多く搾取されることになるので、身近で関わる人がどの属性化どうかは確認するとよいでしょう。
どう確認するかは、ある程度の期間で相手が求めたものともたらしてくれたもので判断できるでしょう。
例えば、こちらにあれこれ求めるけど、半年間一切こちらに何ももたらしていない、というような人はテイカーでしょう。
線
線 = 個人の境界線( Personal boundaries )です。
個人が他者との関わりに対して適用するルールのようなものです。
ニーナ・ブラウンが4種類を規定しています
名前 | 内容 |
---|---|
柔らかい - Soft | 自己と他者の境界が曖昧。他者に操られやすい |
スポンジ状 - Spongy | 柔軟さと固さを併せ持つ。受け入れる・受け入れないの境界が曖昧 |
固い - Rigid | 他者との壁が厚く、他者を頑なに受け入れない。過去の経験による場合が多い |
フレキシブル - Flexible | スポンジ状ににているが、より柔軟。受け入れ基準も曖昧ではない |
他者との境界を適切にしていないと、操られやすかったり、自分よりも他人の人生を生きるようになってしまいやすいので、フレキシブルになれるようにする必要があるでしょう。
実際にどうやってなるか、というと「自己肯定」と「自己認識」の強化です。
価値判断基準を持ち、自己を肯定して自分の軸に沿った判断ができるとよい、ということでしょう。
ちょうど、自己肯定に良い本についてバズっていたのでご紹介。
自己肯定感本、1ページ目から「そおおおおお!そおおおなんだよおおお」ってなっている。
— VTRyo@挫折本を描いたよ (@3s_hv) 2019年4月14日
特に最後のやつ、本当にそう pic.twitter.com/6tdw8kc4YM
まとめ
よりよい人生を歩む上で誰とどのように関わるかは重要です。
今関わっている他者との円・恩・線について整理してみるとよさそうですね。
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