信頼の時代に、ギブアンドテイクの関係がどうなるのかを考えてみました。
ギブアンドテイクの用語
- ギバー(Giver):人に惜しみなく与える人
- テイカー(Taker):真っ先に自分の利益を優先させる人
- マッチャー(Matcher):損得のバランスを考える人
振る舞いの透明性
信頼の時代 = 振る舞いの透明性が高くなっている状態と捉えてみます。
振る舞いの透明性という用語は、この記事内に限定されたものです。
誰がどのような振る舞いをしたのかが、分かる状態の度合いを表します。
透明性が高いほど、振る舞いが広く知れ渡っている状態。
透明性が低いほど、振る舞いがほとんど知られていない状態。
振る舞いの透明性が低い状況での関係
お互いのふるまいの結果が相手に認識されにくい状況下での関係性です。
まず、ポイントとして、日頃人が相手から何かを与えられているかどうかというのは、思ったほど意識していないと思います。
そのため、与えっぱなしの状態に気づきにくくなります。
振る舞いの透明性が高い状況での関係
関係性が不均衡になっている、テイカーとギバーの組み合わせのみで確認します。
テイカーが損をする構造になりました。
例えば、 UI/UX における ダークパターン は長期的に損、という話の構造に似ていると思います。
ユーザーを騙してでも自己の利益を追求するテイカー型の企業は、そのふるまいの透明性が高まるほど、評判を下げ、損をしやすくなります。
またまだ、テイカーが得をしている状況は多くあると思いますが、時代の変化としては情報はどんどん表に見えやすくなっている傾向にあるため、少しずつテイカーにとって不利な状況になっているのでは、と予想します。
まとめ
情報伝達のコスト低下と拡散経路の充実により、良くも悪くも評判は広がりやすくなっているでしょう。
例えば、あなたの近くに「搾取者」がいるとしたら、あなたはあなたが大切にしている人にもそれを伝えるかもしれません。または、愚痴として広まっていくかもしれません。そうやって情報が広まっていきます。
採用における「エンゲージメント」の重要性の話も、社員側からみた透明性の話につながりますね。
そして信用できる企業に少ない労働者が集まることになりそうです。