ダニエル・コイルさん の「THE CULTURE CODE - 最強チームをつくる方法」を読みました。
- 作者: ダニエル・コイル,楠木建,桜田直美
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2018/12/05
- メディア: 単行本
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どんな本?
強いチームを作り上げる文化について論じた本です。
この書籍では以下の 3 つをキーとしています。
- 安全な環境 - Start With Safety
- 弱さの開示 - Get Vulnerable and Stay Vulnerable
- 共通の目標 - Roadmap Your Story
ここで、大枠で紹介します。
書籍では、この3つのトピックに関する具体的事例が多く掲載されています。
この記事タイトルの「CEO に幼稚園児が勝利する?」については、CEOの集まりと幼稚園児の集まりが マシュマロ・チャレンジ を行った場合、幼稚園児が勝利するという話です。
この勝因がこの本で語られる3要素から来ている、というのがこの本の内容になっています。
安全な環境 - Start With Safety
安心できる環境を作ることが大切とされています。
そのために帰属のシグナルを送ることが重要です。
帰属のシグナルを送るためには
- 傾聴
- 言いにくい悪いニュースを話してくれた相手に感謝する
- 感謝を伝える
などが有効となります。
弱さの開示 - Get Vulnerable and Stay Vulnerable
自分には弱さがあり、仲間の助けが必要だということをお互いに開示できるとチームのつながりが深まるとされています。
そのために継続的に弱さを見せることが重要です。
弱さの開示としては
- リーダーが率先して弱さを見せる
- メンバーの協力を求める
- ネガティブフィードバックは対面で伝える
- 最初に自らの弱さを見せる瞬間を大切にする
- 最初に意見が衝突した瞬間を大切にする
などが有効となります。
共通の目標 - Roadmap Your Story
共通の目的や価値観を共有していると、チームがより成功しやすくなります。
目的意識の高い環境は、大きな失敗を解決していく過程で培われる。
例えば
- 優先順位を明確にする
- 習熟が必要な分野と創造がいつ様な分野を見極める - どちらかによって必要なチーム作りの方法が変わる
- キャッチフレーズを活用する
- 本当に大切なことを計測する
- 単なる標語ではなく、物語として伝える
などが有効となります。
まとめ
内容としては、「弱さの開示」と「弱さの開示」は心理的安全性に関わる話だと思います。
つまりは、
心理的安全性のある場で、同じゴールを目指すと成功しやすい
ということになりそうです。
この一文だと最近あちこちで聞かれる内容ではありますが、この書籍では具体的事例が豊富にのっていて、それぞれのエピソードがなかなか興味深いものになっているので、気になった方はぜひ読んでみるとよいと思います。