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Employee Experience Engineer tbpgr(てぃーびー) のブログ

問題発見・共有・実行までに必要となる四天王

組織に潜む問題を発見し、
その解決策を導き、
内容を関係者に周知し、
全員で問題に立ち向かう状態まで持っていく。

このために必要となる 5 人の人について考えました。

問題発見から共有に必要となる四天王

4 人と書きましたが、実際は 1 人が全部の能力を持っていても大丈夫です。

探求王

問題に関わる曖昧な情報を判別し、解決の素材として十分な粒度まで細分化するために

  • 場を観察して情報を発見する
  • 場の関係者に質問をして情報を引き出す

ということを妥協せずに徹底的に行う人

例えば

アジャイルなんて、カウボーイ開発だから嫌だ」

と話す人がいたら、なぜカウボーイ開発だと考えているかについて質問を続け、その誤解の根本まで情報を引き出すなど。

分析王

解決の素材を元に、問題はどのような構造をしていて、その真因は何かを発見できる人。

システム思考 に優れていたり、過去の経験が豊富でありつつ、それが本人の中で概念化されいる、などの能力が必要となる。

どんな問題には根っこには明確な問題があり、突き詰めれば解決可能なものであると考え、他の人が諦めるような問題も諦めずにぶつかり続けたような人がこの能力を身に着けやすいと考えます。

言語化

問題の原因と、それを踏まえた解決策を適切に言語化できる人。

問題を発見し、分析できることと、言語化できることは異なります。
あなたのそばにもものすごい速度で問題を解決するが、説明をきくと全く意味が分からない人とかいませんか?

聞き手、読み手に合わせて適切な言葉を綴ることができることは強い能力です。

表現王

言語化担当者が端的に言語化した内容を元に、

  • より伝わりやすい
  • より行動の動機を与えやすい

表現に変える事ができる人。

などの能力が必要となる。
また、根本的に今立ち向かっている問題領域の目的は何か、ということが理解できている必要があります。

人間の脳は、文字よりも視覚のほうが理解力・理解速度ともに優れているので、図解が重要になりそうです。
ここでの図解はあくまで因果関係、関係、グループ、階層、時間の経過、感情などをシンプルに表せればよいと考えています。そのため、いわゆる「絵がうまい」などのような能力というよりは、これらの関係を図形や矢印や棒人間を使ってまとめることができる、という程度でよいように思っています。

例えば、

リーダーAとリーダーBが喧嘩しているので、リーダーAの部下とリーダーBの部下が間に入ることで衝突を解消する。

という文章を図にすると

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図解のほうが、この状態を理解しやすく、適切に理解するための時間も短いのではないでしょうか?

まとめ

問題の発見からアクションにつなげるまでに必要な人物(能力)について考えてみました。
あなたの組織には四天王が揃っていますか?
あなたは四天王のどの能力を持っていますか?

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