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Employee Experience Engineer tbpgr(てぃーびー) のブログ

KPTをやるにはKPT以外の知識がおおくいる。その入口としての書籍「これだけ!KPT」のご紹介

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ぷぽさん の紹介で書籍「これだけ!KPT」を購入しました。

KPT 自体は振り返りの大枠をサポートするものであり、 実際に行おうとすると、他に知る必要のある知識や現場ごとの工夫が必要になります。 そういった点について細かにまとめられた良書だと思います。 以下にざっくりとまとめます。

前提

私は、KPTを個人利用していますが、チームではお試し程度にしか使ったことがありません。

KPTとは?

KPT は Keep, Problem, Try の略で、振り返りのフレームワークです。

起源については過去にまとめた記事があるので、こちらをどうぞ。

なぜ 振り返り をするか?

人が成長するということは、

  • 今までできなかったことをすること
  • 今までよりもっとよいやりかたをすること
  • 新たに思いついたことをやってみること

が必要です。
だから定期的に振り返ることが必要になります。

組織は人の集まりなので組織の成長に関しても同様です。

この本を読むとどんなことが分かるか?

よりよい振り返りをするためには様々な知識や経験が必要です。

通常不慣れであったり、そういったことへの知識・経験が豊富な仲間がいない場合は、
振り返りをしながら振り返りそのものを改善していく必要があると思いますが、
この本を読むことでありがちな問題の多くをショートカットできる
というのがこの本の最大の価値なのではないかな、と思います。

この本を読むことでわかるのは例えば

などです。

まとめ

Webでどこかの会社が KPT をしているという記事を読んで
KPTを知って導入してみる、というパターンがかなり多いのではないかと予想しています。
その際に、Webにある情報では実際に実施するための情報がかなり不足してくると予想されます。
そこで、この書籍を片手に実施していくというのは効率が良さそうです。

KPT 自体は Keep, Problem, Try というシンプルな思考フレームワークですが、
チームでの振り返りには

など、多くのものが必要であり、それには様々なやり方があります。
上に並べたものについて、あえて補足説明を入れてませんが
逆に上記をみてピンとこない場合は、KPTの実施に不足があるのではないかと思います。

これらのやり方について、この書籍の例がよさそうならそのまま利用したり、
事例として参考にしつつ自分たちに会う他のやり方を使ったり、
というのがこの本の使い方かなと思います。

書籍