私には小学校低学年の娘がいます。
娘は3年以上前からセミが大の苦手で、夏になると恐怖で外にいることが苦痛に感じるほどでした。
この問題が今日解決したので経緯についてまとめます。
きっかけ
娘がなぜセミを苦手か質問をしました。
すると「セミが逃げるときにオシッコをかけてくることを知ったこと」がきっかけであることがわかりました。
汚いオシッコをかけられるという事実を元にセミへの恐怖感を膨らませていったようです。
第1手
第1手としてセミに対する印象を変えることを試みてみました。
セミの一生に関する情報娘に説明しました。
何年も土の下にいて、やっと外に出てきて懸命にいきているんだよ
という話です。
娘はこの話に対して、理解し、共感はしたものの恐怖を拭い去ることはできませんでした。
第2手
セミに関して情報収集する過程で以下の情報を手に入れました。
セミの尿はほとんど水で有害物質は含まれない
セミが嫌いになった原因はオシッコなので、これでいけるかも、と思い娘に説明しました。
娘も「ええ!?そうなの!!」と驚き解決したかのようなテンションで翌日を迎えました。
・・・で、実際に外に出てみると苦手なままでした。南無。
第3手
次に、解決事例を探すことにしました。
- 虫を苦手な人は世間に多くいるはず
- 虫嫌いを解決した事例があるはず
という論理の元、情報収集です。
すると、
嫌いだった虫について詳しく調べてみたら関心が強くなり気がついたら好きになっていた、
という事例をみつけました。
娘にその内容を事細かに説明します。
そこで娘と話して即座に地元の本屋に行き、昆虫図鑑を買うことを決めました。
本を買うために自転車で書店に向かう最中、すでにセミの声に恐怖せずに
「セミはどんな鳴き方をするのかな?どんな種類なのかな?」など、興味の対象として
聞いている娘の姿がありました。ほぼ勝利を革新しつつ書店で本を買いました。
日本の昆虫1400 (1) チョウ・バッタ・セミ (ポケット図鑑)
- 作者: 高井幹夫,奥山清市,長島聖大,井村仁平,槐真史,伊丹市昆虫館
- 出版社/メーカー: 文一総合出版
- 発売日: 2013/04/15
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帰宅するなり本を読みふける長女の姿がありました。
娘「パパ!エゾハルゼミってセミがおもしろいよ!」
娘「ミョーキン、ミョーキン、ミョーーケケケケケケケケって鳴くんだって!」
結果
仕事から帰る電車の中。妻から私にメッセージが届きました。
「帰ってきたら娘から素敵なお知らせがあるよ!」
帰宅する私。
夏休みということもあり妻子は自然がいっぱいの公園に出かけたそうです。
買ったばかり本を持ち、友達とセミの鳴き声や形を研究しまくってきたとのこと。
しかもセミを手に持って種類やオス・メスの判別までできた、とのこと。
昨日、本の購入の話をするまでは外でセミの声がするだけで怯えて耳を塞いでいた娘が
すごい変わりようです。
まとめ
この問題に取り組む際、娘に
夏が苦手なままだと人生の1/4の時間、楽しめる量が減っちゃうんだよ。
1/4っていうのはね、100歳まで生きるとしたら25年分だよ。
という話をしました。
※セミのいない海外にいくとか、そういう話はややこしいのでしなかった
※娘は長生きしたいといつも言っているので100歳に設定しました
これは真剣に解決すべき重要な問題である、という意思統一をしたわけです。
その上でたまたま最近問題解決に関する研究に没頭していた私の関心領域も相まって解決につながりました。
ポイントは
- 取り組むべき価値があることを認識すること
- 解決可能であることを前提に仮説検証を繰り返すこと
だったと思います。