Tbpgr Blog

Employee Experience Engineer tbpgr(てぃーびー) のブログ

垂れ流しを支える技術。Slackで特定のトピックについて話すとき我流でやっている2つのこと

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Slackで特定のトピックについて話すときに専用のchannelを作成しないことを
前提に個人的にやっていることをまとめます。
例えば分報とかは、運用上1つのchannel複数のトピックを扱うはずです。

分報とは?

チャットツール上で個人ごとに専用のチャンネルを作成し、「今やっていること」や「困っていること」をつぶやく仕組を分報と呼びます。
発案者のsuinさん曰く「社内Twitter」とのことで、よく言い表しているなと思います。
分報の発案者の作法にのっとり times_username の形式で作成するのが一般的です。
これにより、個人を中心としたリモートの雑談が発生しやすい基盤ができます。

分報に関する詳細は以下の記事を参照してください。

c16e.com

分報の価値や実例については私が金曜日にお手伝いしている会社のブログにもまとめました。興味があれば。

cnxt.jp

個人的なトピックトーク運用方法

※毎回以下の内容で完璧にできてるわけでもないのですが、余力のある時はできるだけやってます

ポイントとしては、話題の切れ目で区切り線を挿入することと、
トピックの頭でEmojiを利用することの2つです。

1. 区切り線

区切り線は ruboty-hrruboty-replace を組み合わせて運用してます。

qiita.com

github.com

これらのpluginをrubotyのGemfileに設定してデプロイした後に、チャット上で

@botname replace ^hr$ with @botname: hr -

をやると、botが待ち受けているchannelで hr と発言すると区切り線が引かれることになります。

区切り線の弱点

他人の発言はコントロール不能なので、他人の発言も含めて情報が混ざりやすいchannelでは
区切り線はあまり使わない方が良いでしょう。そういう意味では区切り線については分報メインにしたほうがよさそうです。

2. Emoji

発言の先頭にEmojiを付けることで視覚的に「見出しっぽさ」を演出できます。
TL全体をスクロールしている時も、トピックの先頭が目につきやすくなります。

Emojiについてはできるだけお題に沿ったものを選ぶようにしてますが、
Emoji選びに時間がかかりすぎるのは本末転倒なので、迷ったらモアイとかにしてます。
私は普段から記事の見出しにFont Awesomeの見出し を使ったり、
Slackで話題の内容に合わせたEmojiでAdd a reactionしまくってるので
選ぶことに慣れてます。

サンプル

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ちなみに上の発言内容は、

tbpgr.hatenablog.com

の中でも触れているMiiraのメンバーに私がどんなことを考えてものごとを進めているかが伝わるように分報に書いたものです。
また、話している内容は以下の記事の裏舞台。

tbpgr.hatenablog.com

※ちなみにエラーになっていたドキュメントへのリンクは翌日の朝までの間に作っていただきました。ありがとうございます!

私生活のMiiraに限らず、複数関わっている仕事上の現場でも全てSlack・分報が導入済みで、
同じように思考の流れや使っているツールなどが分かるようにしてます。

私がSIerの下請けで働いていた時は、様々な協力会社のうちの1会社の一人として参入することが多く、
皆が協力してプロジェクトを成功させる、というよりは各自持ち分だけをこなす。
どうせプロジェクト終了時に殆どのメンバーは離脱するので人材育成の観点がない、という現場がほとんどでした。
そのため「できる人がどんなことを考えてどんなふうに仕事をしているのか?」というのはかなり関心があるものの
知る機会がほとんどありませんでした。

分報に書かれるひとりごとは「人の思考」を教えてくれます。
Miiraに関してはそれぞれ優秀なので「私が持ってるノウハウを教える」というよりは、
お互いの考えをオープンにしていると新たな刺激をもらえたり、お互いのアイデアが組み合わさって
新たなものが生まれたりするので考えを垂れ流すようにしてます。

通知量の増加や、情報を取捨選択するコストを意識し過ぎるとついつい発言量を減らしがちになるかもしれませんが、
垂れ流し需要です。

メモ

特定のトピックごとに新規channelを作ったほうがいいでしょ!
みたいな根本的な話もあると思いますが、逆にchannelが増えすぎると
それはそれで運用しにくい、みたいな話もあると思います。
まずは自分が一例を出すことで関連した情報を引き出すきっかけになったら嬉しいな、という欲もあります。

外部資料